西熱ニュース（平成30年1月号）No.107｜西部熱処理協同工業組合

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（平成30年1月号）No.107

「年頭ご挨拶」
平成30（2018）年知事年頭所感
藍綬褒章受章のお知らせ
変更のお知らせ
平成29年度第４回理事会開催
表彰関係
平成29年度　前期技能検定実技試験結果報告
第17回熱処理技術者初期入門講座の開催
第45回西部金属熱処理工業協同組合ボウリング大会
平成29年第1回技術講習会（工場見学会）
第16回賛助会員PR会・交流会開催
八尾地区交流懇談会の開催
第2回　魅力向上委員会（旧若手勉強会）
第165回西部会ゴルフ開催
活動状況と今後の予定
賛助会員様広告

「年頭ご挨拶」

西部金属熱処理工業協同組合
理事長　　葛村　和正

新年あけましておめでとうございます。
2018年新春を迎え、心よりお慶び申し上げます。
まずは昨年秋、心ならずも藍綬褒章を受賞させていただき、この場を借りて深く御礼申し上げます。
これは私個人でなく、会員、関連諸団体の皆様が、熱処理業界の発展と地位向上のため、
長年にわたる努力に対して、業界を代表していただいたものと理解しております。
はからずも熱処理業界から、中部金属熱処理協同組合前理事長の今村順氏と同時受章できたことは、
我が熱処理業界にとって大変な名誉であり、喜ばしく励みとなるものです。
今回の受賞を機に理事長として一層、熱処理業界発展に尽力いたします。
さて、昨年のわが国経済は、予測不能なトランプ大統領発言や多くの地政学リスクがある中、アベノミクス諸施策やマイナス金利による効果が浸透し、大企業を中心に、景気の回復基調が鮮明となった１年といえます。
我々熱処理業界も、海外、特に好調なアメリカ経済に牽引され、ＥＵ圏、中国経済も底堅く、自動車、建機等
中心に幅広く恩恵を受けた結果、総じて業績は好調でした。
一方、大幅な業況回復により工場稼働率が上昇した半面、エネルギーコスト上昇懸念、社員の残業問題はじめとする労働環境面で様々な課題が発生し、いずれも早急な対策が必要となっています。
とりわけ、人材の確保、人材不足が大きな問題として、浮上しています。
これら人材不足等の諸問題は日本のモノづくりの根幹をなす熱処理技術の伝承とリンクしており、大きな危機感を覚えます。
このような課題をクリアすべく、西部金属熱処理工業協同組合として『エネルギー問題』、『外国人技能実習制度の職種作業の拡大』、『マイスター制度』の３つの課題に引き続き取り組んで参りたいと思います。
エネルギーコストの低位安定は我々の生命線であり、官庁や関係団体に引き続き要請していきます。
外国人技能実習制度、マイスター制度は業界の雇用問題の解決のひとつとなりうるもので、関係官庁に業界動向をしっかりお伝えし人材確保、雇用環境の改善につなげていきたいと考えています。
派遣頂いた各国に高い技術をお伝えし、人材育成、経済発展に寄与し、国際交流の一助ともなるものです。
金属熱処理技術のマイスターを増やすのは、専門性の高い熱処理技術の伝承に欠かせないものと考えています。
組合には、マイスターの認定基準をクリアした技能士資格を取得し、実務経験が15年以上の社員が、数多く在籍しています。
この熟練技能士が、教育訓練期間などで、その技術を伝授してもらうことで、金属熱処理技術の知名度があがり、また、次世代を担う若年社員も増加すると考えます。
以上3点の課題を中心に積極的に旗振りをしていきます。
その他、営業全般、技術、技能、労務、総務に関する諸問題等に対応する為、マーケティング委員会、技術委員会、総務委員会、魅力向上委員会があります。
この４つの委員会を活用し、山積する諸問題に対処します。
また経済産業省、大阪府等官庁や上部団体である日本金属熱処理工業会や、東部金属熱処理工業組合、中部金属熱処理協同組合と連携し業界全体の底上げをし、日本経済の発展に少しでも貢献したいと考えています。
それには、昨年に引き続き、皆様の深いご理解とご協力を賜り、当組合へのご支援を賜りますようお願いします。
結びに、2018年も皆様方にとりまして、実り多い飛躍の年となることを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。