理事長のご挨拶

西部金属熱処理工業協同組合 
理事長 渡邊 弘子 
(富士電子工業株式会社 代表取締役社長)

2023年5月の総会でご承認を賜り、大山前理事長の後任となった富士電子工業の渡邊弘子です。どうか宜しくお願い申し上げます。

前任の大山様におかれましては、4年前にご就任になった時には、組合員全体の団結や自らが率先垂範されてきた産官学の連携と言ったことを力に、更に組合自身の強みを増していくことにとても強い意欲をお持ちでした。しかし、ご就任期間中のそのほとんどがコロナ禍となったことで、様々な行事が対面で行うことが出来なかったり、人数の制限や段取りが規制されたり、本当にご苦労されたことと存じます。その無念なお気持ちがあるかと推察される中ではありましたが、未来に向けて人材の刷新や、エネルギー価格が高騰する中にあってもカーボンニュートラルに向けての新しい組合活動の取り組みが急がれる今、継承を望まれたことを大変重く、有り難く受け止めております。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。もちろん、この数年前理事長の下で取り組んできた、金属熱処理の技能実習制度対象職種への移行など、大詰めを迎えている時ではありますが、引き続き、丁寧に取り組んでいきたいと考えております。

西部金属熱処理工業協同組合は、戦後まもなくの1949年に発足した歴史ある会です。その頃から技術研鑽に於いても、人材交流と協力体制においても、官学への協力機関としても、大きな役割を果たしてきました。そして今、我々を取り巻く状況は、環境対策との融合、働き方改革を考えた人材の確保と育成、といった従来とは違った厳しいモノになろうとしています。しかし、こういう時だからこそ、熱処理という前後工程に及ぼすその経済効果や環境への好影響といった、見えにくい部分を広く世の中に理解して貰う努力と共に、逆に我々自身が、自分達の都合のみに固執することなく、新しい時代に向けての研鑽もしていかなくてはならないと考えます。その一助としての役割も担えるように、誠心誠意努力して参ります。

どうか、会員の皆様のご理解と一層のご支援ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。